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[はじめての調色]「車の水性塗料と普通の水性塗料の違いとは」(自動車用塗料)について(2)

  • 執筆者の写真: 吉田 裕志
    吉田 裕志
  • 3月16日
  • 読了時間: 3分

更新日:4月7日



青色のスポーツカー
※画像はイメージ

皆さんのDIYライフにとって身近な塗料の水性塗料。昨今、そのジャンルは車の世界にまで拡大しています。しかし皆さんの疑問も水のように沸いているのでは?車の水性塗料と普通の水性塗料の違いとは?今回は水性塗料についてお話します。



 この記事の目次

<車の塗料について(2)>

<まとめ>



<車の塗料ついて(2)>

水性塗料とは

水性塗料とはその名のとおり、水または水溶性溶剤(アルコール類など)で希釈できる塗料の総称です。安全性や環境への配慮から様々な業界やDIYなども広く使用されています。用途によって種類も様々です。



水性塗料の種類

代表的なものは以下のとおりです。


・水性アクリル系塗料:乾燥が早く、使いやすいのが特徴です。比較的安価で、カラーバリエーションも豊富です。しかし屋内向けのため、耐久性はやや劣ります。※いわゆる絵具もこの一種です。


・水性ウレタン系塗料:アクリル塗料よりも耐久性、耐水性、耐候性に優れています。そのため、屋外での使用から家具などの屋内での使用まで活躍しています。※乾燥に時間がかかる場合があります。


・水性シリコン系塗料:耐候性が非常に強く、紫外線や雨にも強いのが特徴です。外壁や屋根など、屋外の過酷な環境で使用されることが多いです。耐久性も高いため、長期的な保護が期待できます。


・水性フッ素系塗料:シリコンよりもさらに耐候性、耐久性に優れています。汚れにくいのも特徴で高価ですが、長期的なメンテナンスコストを抑えることもできます。



車の水性塗料との違いは?

さて様々な種類のある水性の塗料ですが、車用は何が違うのでしょうか?それは一言でいえば耐久性能です。車用の水性塗料は使用環境として、高い耐久性、耐候性、耐薬品性が求められます。そのため、高度な設計により紫外線や酸性雨、塩害、摩擦などにも耐えるよう特殊な樹脂、顔料、添加剤などが配合されています。

車用水性塗料はメーカーによりアクリル系やウレタン系、シリコン系などがありますが、どの塗料も特殊な配合となっています。


どこで購入できる?

一部の商品はネットなどで購入することができますが、基本的には専門店のみでの取り扱いとなります。ラインナップも少ないため、好みの色を見つけることは困難かもしれません。


 DIYで調色はできるの?

車の塗料の調色は年式や型番によってとても難しい調合になるため、専門店を利用することをおススメします。現行車のパーツやボディから調色をし、塗料だけの購入ができる販売店も非常に少ないですがありますので利用すると良いでしょう。


<まとめ>

車の水性塗料のまとめ

いかがでしたか?水性塗料は建築の分野から車両の分野、プロから一般の方まで様々なシーンで活躍をしている塗料です。しかし性能が全く異なるため、必ず用途ごとの塗料を選ぶことをおススメ致します。親子で簡単に工作を楽しむこともできるのも水性塗料の最大の利点ですので、是非楽しんでみてはいかがでしょうか?ではでは。



 

社長の似顔絵

[記事を書いた吉田裕志について]


吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質

有限会社レインボーペイント代表取締役

調色歴20年以上、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、

今でも調色に情熱を注ぐ

座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」



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