寒さも増し、ク~リスマスが今年もやってくる~♪と口ずさみながらパーティーの準備をしている方もいらっしゃるかと思います。サンタもこの時期は大忙し、懐も火の車でしょうか?さて皆さんはサンタが何色かご存知ですか?まだ間に合う!実はサンタと色には面白い関係があるんです!今回はそちらを少しご紹介します。
サンタは火の車?いいえ!〇〇車なんですよ!?
この記事の目次
<サンタって何色?>
<サンタの赤が作りたい!>
<タイトルの真相>
<まとめ>
<サンタって何色?>
サンタとは
サンタ(サンタクロース)のモデルとなった人物は「聖ニコラウス」、英語の「セント・ニコラウス」のオランダ読みが「サンタ・クロース」です。聖ニコラウスは4世紀に小アジアのミュラ(現在のトルコ)で司教を務めた人物で貧しい人や弱い人を助ける心優しい人物として知られていたそうです。クリスマスの起源は彼の命日「シンタクラースの日」にプレゼントを交換する風習が「サンタからプレゼントをもらう日」となったとされています。
サンタの色のイメージ
サンタといえば、やはり赤い服に白いひげが一般的なイメージですよね。それは聖ニコラウスが着ていたカトリック教会の赤い司祭服に由来されているという説が有力です。しかし、サンタの服のイメージには諸説あり国や地域、目的などによりいろいろなイメージがあるようです。
国や地域、目的や文化によって違うサンタのイメージ
サンタの服の色は国や地域、目的や文化によって違うそうで、はじめは純白だった説や19世紀までは緑色や紫色など様々な服を着たサンタがいたようです。有名なのは1931年にアメリカでコカ・コーラ社の広告に赤色の服のサンタを起用したことで、当時コカ・コーラの赤を連想してもらうことを狙い、サンタの服の色をコカ・コーラのラベルの色と同じ赤色にしたことでイメージが拡散したとされています。かわって北欧では緑色のサンタがいます。グリーンサンタは、環境親善大使として活動するサンタクロースで、森の色と同じ緑色の服を着ています。森の役割や環境の大切さを子供たちに伝えるために活動をしているそうです。他にも2016年から始まった青色のサンタ(ブルーサンタ)は海の日に青いアイテムを身に着けて海のために行動を移す文化を定着させることを願って活動をしています。国別ではアメリカや日本では赤、ロシアなどでは青、イギリスでは緑のサンタクロースが伝統的なものとされているようです。
実はこんなサンタも。。。
中にはこんなサンタもいます。それは黒色のサンタクロースで「クネヒト・ループレヒト」といって、まるで悪魔のような姿をしているそう。プレゼントの代わりに子供の親に向けて鞭として使う枝を置いていき、悪い子を懲らしめる存在として恐れられているそうです。。。
<サンタの赤が作りたい!>
伝授いたします
さて、やっぱり日本で一般的なサンタの赤が作りたい!そんなあなたへ伝授いたします。まず日本のサンタのイメージの赤は一般的にはコカ・コーラ社の「コークレッド」といいます。※製品や印刷物により若干の差はありますが一般的には以下の範囲で表されることが多いです。
・マンセル値・・・5R4/14~7.5R4/14
・RGB値・・・・・210/24/48~186/33/33
日塗工(マンセル値)による配合例
では早速、配合例を見ていきましょう
<5R4/14の場合>
・ライプオレンジ(51%)※赤味のオレンジ色
・ピュアレッド(44%)
・ホワイト(5%)
=合計100%
※ポイントはオレンジとレッドが半々の割合で占めている点。
<7.5R4/14の場合>
・ライプオレンジ(86%)※赤味のオレンジ色
・ライプレッド(9%)
・ホワイト(4.7%)
・ブラック(0.3%)
=合計100%
※ポイントはよりオレンジを強調し、黒で深みを出している点。
※2色間で言えることはオレンジ色を入れることで鮮やかさ赤にしているところですね。
<タイトルの真相>
サンタは火の車?!いいえ!〇〇車!とは
ここでタイトルのネタばらしです!実は先ほどお伝えしたマンセル値(7.5R4/14)ですが、実は消防車に採用されている赤も同じマンセル値なんです!つまり、サンタは消防車と同じ色!火の車は火の車でも消防車だったというわけです。おもしろいでしょ?!
<まとめ>
今回のまとめ
いかがでしたか?サンタと色にはこんなにもいろいろなエピソードがあるとは驚きですね。しかしサンタには会いたいですが、消防士の方々のお世話にはなりたくないものです。火の用心!今年のクリスマスは雪が降りますかね?ホワイトクリスマスもいいものですよね。ホワイトといえばこちらのコラムもおススメです。是非ご覧ください。「白って200色あんねん」はウソ?ホント?
ではではメリークリスマス!
[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」